デザイナー
の想い
手話の魅力を伝えるなら間違いなく動画。ということで、10年以上も前からYouTubeチャンネルの更新を重ねてきた。さらに多くの人に視聴してもらい、チャンネル登録してもらうためにはどうすればいいのかの相談をいただきました。
すでにYouTubeには、たくさんの手話動画が投稿されている中で、「手話あいらんど」としての配信は、手話を基本言語とした、楽しい番組を作ることを目的としているということ。手話を学ぶというよりも、手話で楽しんでもらうために、エンターテイメント性をより打ち出していきたい。
手話であることはあまりこだわらずに、とにかくゆかいで楽しい番組であるということが一目でわかるサムネイルの作成を、番組の配信のたびに作成。デザイナーさんにも自由に楽しく作成していただくようにお願いしました。
せっかく作成したサムネイルをYouTubeだけに留めておくのはもったいない!ということで、SNSでの発信時でもサムネイルを加えて発信していただくことをご提案。拡散も襷ウェブでは協力させていただくことに。
「ユニーク」「おもしろい」をテーマにした今回のお仕事。
まさに適任だと感じたデザイナーさんにお声がけしました。
きっと、これまで触れる機会のなかった業界や文化だったと思います。
それでも垣根を越えて、とにかく楽しく、そして愉快に取り組んでくださった姿がとても印象的で、心から嬉しかったです。
あらためて、クリエイティブとは何なのか――。
それは、文化も国境も越えられる、素晴らしい手段であるということ。
YouTubeのサムネイルという限られた枠だからこそ、「楽しそう!」「気になる!」と感じてもらえるかどうか。
そして、観てくださった方が「観てよかった!」「次も楽しみ!」とファンになってくれるかどうか。
そのために、一つひとつのサムネイルに、デザインと想いを込めてくださいました。
その姿を間近で見ることができたのは、本当に貴重な経験でした。
サムネイルは、出演者をより輝かせる力を持っています。
そして私たちクリエイターは、主役となる“人”や“物”を最高に輝かせるための、名脇役なのだということ。
大切なことを、またひとつ気づかせていただいたプロジェクトとなりました。
心から感謝します!
代表が直接お問い合わせに対応させていただきます。
「わかりやすく、丁寧にご説明すること」を大切にしております。
まずはどんな些細なことでも、お気軽にご質問・ご相談ください。
デザインの目指すところ
手話あいらんどの案件を担当した時にはすでにチャンネル登録者数が1万人を超えており、登録者の増加はもちろんですが「登録者数を減らさない」「エンターテイメント性を長所にする」という部分も優先されると考えていました。
そのためサムネイル作成はある種のブランディングと捉え、テンプレートを作らず一枚一枚内容に合わせたものでデザインし、動画一覧を見ることで全体の方向性を伝えられるようにしました。カラーも内容に合わせたもので選定しますが、なるべく直近で使用されたものは使用しない(一部を除く)、などのルールを設けています。
YouTubeサムネイルにはある程度決まった形式があり、ケースによっては形式に沿った方が再生回数が増えるかもしれませんが、一目見て他のYouTubeチャンネルとは違う、あるいは閲覧者がおもしろそうと垣根を越えてくるようなデザインを目指しました。
ハンディキャップとユニークのバランスでギリギリを攻める
手話を取り扱っているのため、デザインの線ひとつとっても意図しない意味が含まれることがあります。
そういった意味では表現に気を使わないといけない部分でしたが、意味については「このあしらいは別の意味に捉えられる」などディレクターが指摘してくださり、進めていくことができました。
クライアントの「思いっきり遊んでください」という言葉の通り、デザイン案をお送りするたびに「おもしろい!」「楽しい!」と、喜んでいただけたこと、とても励みになりました。
ここまで演出しても大丈夫だろうかとするものは全てOKをいただき、遊び心に理解を示してくださることで大胆にデザインすることができました。
上記の画像は、左のサムネイルが制作した中で再生回数が最も多くかつシンプルに制作しており、右のサムネイルは案件のやり取りの中でも反応が良かったものです。
チャンネルの特性上再生回数が多い動画は手話の解説であったりするのですが、それ以外にも右のような手話を絡めた日常回が多くアップされています。最終的な到達点は、どの回も均一に再生・認知されることかと考えています。
制作していく上で、いかにデザインの力でその一つのきっかけを作ることが課題となりました。
最後に
こちらの案件は最初から最後までお任せいただける形で自由に楽しくデザインをすることができました。
1年という期間でしたが、暖かい環境の中で制作に携われたことを嬉しく思います。