デザイナーの想い
民泊の開業にあたり、ご利用者さまが手数料をかけず、お得に、そして気軽にリピート予約できる導線づくりが課題でした。
ホームページに求められた役割は、施設の魅力をしっかり伝え、ご予約につなげることだけではありません。宿泊前の不安を解消し、宿泊当日も活用できる”案内人”のようなホームページをご希望されていました。
一般的なホテルでは宿泊が難しい大型犬や多頭飼いのご家族、小さなお子さま連れのファミリー、二世帯でのご旅行など、さまざまな利用シーンに対応できる施設であることを伝えたいというご要望でした。
また、専用ドッグランやキッズルーム、バーベキュースペースなど、充実した設備の魅力も余すことなく発信したいとのご相談をいただきました。
ファーストビューやスクロール追従メニューには、「公式サイトからのご予約が最安値」であることをわかりやすく掲載し、公式LINEやお電話へ迷わずアクセスできる導線を設計しました。
また、予約時に必要な情報や、トラブル防止のための利用規約をあらかじめ丁寧に明文化することで、ご利用者さまにも安心してご予約いただけるだけでなく、民泊オーナー様の運営負担の軽減にもつながるホームページを目指しました。
ホームページを予約サイトで終わらせるのではなく、宿泊当日にも活用していただけるコンテンツとして、秋保周辺の観光スポットや飲食店をまとめた「周辺ガイド」を制作しました。
ペット連れのお客様にも安心してお楽しみいただけるよう、「ペットOK」の施設や店舗もわかりやすく掲載しています。
民泊ロアを拠点に、秋保という地域そのものを満喫していただきたい。宿泊施設としてだけではなく、旅の思い出づくりまでお手伝いできるよう、おもてなしの心を込めてご提案しました。
今回のホームページ制作では民泊ロア様の想いを形にすること、予約導線として機能を確立させることを目標としていました。 その思いや機能をデザイナーさんがビジュアルに落とし込んだものを、コーディングを通してユーザーに届けることが私の役割でした。 ホームページを制作するに至った経緯だけでなく、事業を始めることとなった背景からお聞きして制作に臨むというのは初めての経験で、とても気の引き締まる思いの中で今回の制作に臨みました。
デザイナーさんが多くの時間を費やして何度も考えて、フィードバックを受けデザインを作成する姿を見てきました、ワイヤーフレームがこうも変わるのかと感銘を受けました。また今回デザイン面だけでなく「行動力・巻き取り力」にもデザイナーさんの強みを感じました。
本案件の周辺ガイドセクションでは他施設の情報を掲載しています。
その情報を整理しスプレッドシートにまとめたり、あいまいな情報は施設に直接確認をとったりされていました。
このような行動力に刺激を受け、自分も真似していきたいと思いました。
・FVで一画面内にCTAを含むこと
・外部のカレンダーと同期したGoogleカレンダーを表示させること
・施設案内のスライダー2つを一画面内に表示させること
この3点は特にユーザー目線を意識して実装し、力を入れたところです。
特にカレンダーについては制作当初からの懸念部分でした。初めて触れるサービスであり、施設をオープンしてからでないと検証できない部分もありました。ですが今出来ることと出来ないことを切り分け仮説を立てておくことで実装や検証できるようになった際にスムーズに進めることが出来ました。
本制作は私の襷ウェブでの初めての制作であり、初めてのチームでの制作でした。
WF(ワイヤーフレーム)段階のミーティングから参加し、公開まで一貫して携わることでしか得られない学びがありました。
Webサイトの制作にどれだけの時間がかかるのか。
これまでは完成したデザインを実装する部分しか見えてませんでしたが、本案件ではWFの段階からクライアント様を交えたミーティング、デザイン、実装、公開まで全ての段階を見てきました。ディレクターがワイヤーフレームを引き、デザイナーがミーティングやレビューを経てデザインを完成させ、コーダーが実装しつつ更に良くなるように相談・提案・修正、そして公開。実に多くの人の手や時間がかかっていることを改めて実感しました。
これまではデザインを再現することを重視してきた側面がありました。ですが今回の制作で常にクライアント様やその先にいるユーザーのことを考えて制作するせ姿勢に少しでも変わることができたのではないかと思います。そして今後もこの姿勢を崩さずに制作していきたいと考えています。
今回のホームページ制作は、私以外のメンバー全員が県外という体制でした。
そのため現地に住む人間として、秋保の空気感やロア様の魅力を薄めずにチームへ届けたい。そう思いました。
遠くにいるメンバーと、クライアント様。
その距離をできる限り縮めて、同じ温度感でものづくりができるように。
そんな橋渡し役でありたいと、強く意識して動きました。
実際にロア様に伺い写真を撮らせていただきながら、クライアント様の想いを直接お聞きしました。
伺った当時、古民家はまだ改装の途中。
完成形ではない分、どんな想いでこの場所を作り上げようとしているのか、その空気を直接肌で感じることができました。
ドッグランでは、クライアント様の愛犬が気持ちよさそうに走り回る姿も。
その様子から、完成後にロア様を訪れたお客様の愛犬たちが駆け回る様子が、自然と目に浮かびました。
資料や言葉だけでは伝わりきらないものがそこにありました。
現地で私が感じた「この場所は、きっと特別になる」という手応えを、できるだけそのままチームに伝えることに力を注ぎました。
そうして共有した肌感覚のおかげで県外のデザイナーさん、コーダーさんも、まるで一度秋保を訪れたかのような気持ちで制作に向き合ってくれました。
画面の向こうにいても秋保の自然や、古民家ならではの心地よさが、そのままお客様に届くように。
アシスタントディレクターとして、現場からその土台をしっかり支えられたことを嬉しく思っています。
遠く離れた場所からでも、同じ景色を思い描きながら手を動かしてくれたデザイナーさん、コーダーさんには、本当に感謝しています。

今回、このようなご縁をいただけたことを、とても嬉しく思っています。
オーナー様とは、関東で事業をされていた頃からお世話になっていた方でした。
その後、ご事情があり、ご出身地である宮城県へ戻られ、新たな挑戦として民泊を開業されることになりました。
その大切なスタートを、襷ウェブにお任せいただけたこと。
私にとっては、あの頃のご恩に少しだけ恩返しができたような、そんな気持ちで取り組ませていただきました。
ホームページは1ページ構成ですが、その1ページには、チームだからこそ実現できた情報と想いがたくさん詰まっています。
実際に現地へ足を運び、観光スポットやお散歩コース、飲食店、買い物ができるお店まで、一つひとつ自分たちの目で確かめ、撮影し、情報を整理してきました。
ホームページは、予約をするためだけのものではありません。
宿泊前には安心して準備ができ、宿泊中には「旅のしおり」として活用していただけるような存在を目指しました。
私を含め、制作チームのメンバーは秋保に住んでいるわけではありません。
それでも、第二の故郷と思えるくらいの気持ちで、この土地の魅力を少しでも多くの方へ届けたい。
そんな想いを胸に制作へ取り組んでくれたメンバーを、私はとても誇りに思っています。
このホームページをきっかけに、一人でも多くの方が秋保温泉湯本を訪れ、地域の魅力に触れ、ご家族や大切な人との素敵な思い出をつくっていただけたら、これほど嬉しいことはありません。
オーナー様をはじめ、このプロジェクトに携わってくださったすべての皆さんに、心からの感謝を。
本当にありがとうございました!
代表が直接お問い合わせに対応させていただきます。
「わかりやすく、丁寧にご説明すること」を大切にしております。
まずはどんな些細なことでも、お気軽にご質問・ご相談ください。
「満足」の先にある「感動」を目指した初案件
この案件は、私にとって襷ウェブで担当した初めてのサイト制作でした。制作が始まる前にディレクターさんから伝えられたのは、「満足」のその先にある「感動」を届けるサイトを目指そう、という言葉です。これまで一人で制作をしていた頃であれば、「ここまでで十分」と考えてしまっていたような細かな部分も、何度も見直し、より良いものへとブラッシュアップしていきました。
「民泊ロア」らしさの表現
今回、最も悩んだのは「民泊ロア」らしさをデザインで表現することでした。
ワイヤーフレームをもとに制作した初稿は、写真をワイヤーフレーム通りに並べた構成で、見やすいもののどこか「よくあるデザイン」にまとまってしまっていました。自然豊かな場所にあるので、当初は自然を感じられるような緑をアクセントカラーにしていましたが、民泊ロアならではの魅力や世界観を十分に表現できておらず、自分でも物足りなさを感じていました。
そこで改めて「この宿の魅力は何か」を考え直し、デザインの方向性を大きく見直しました。
画像をそのまま四角く配置するのではなく、ブラシ加工を用いたラフなフレームを採用。さらに、写真風の小さな画像を添えることで、レイアウトに遊びを加え、宿で過ごす時間をイメージできるような情景や世界観を表現しました。また、アクセントカラーも自然をイメージした緑から、木の温もりを感じられる茶色へ変更。古民家らしい落ち着いた空気感や世界観がより伝わるデザインへとブラッシュアップしました。
左が初稿、右がブラッシュアップ後のデザインです。
周辺を巡りたくなるオリジナルマップ
もうひとつ、思い入れのある箇所があります。
周辺ガイドでは、Illustratorを使用してオリジナルのイラストマップを制作しました。
民泊周辺を分かりやすく案内することはもちろん、見ているだけで散策したくなるようなマップを目指しました。部分的に手書きのイラストを添え、温かみや親しみやすさを感じられるデザインに仕上げています。
また、情報量が多くなりすぎないよう見やすさを意識しながら、建物や自然、アイコンの配置を何度も調整し、サイト全体の世界観とも統一感が出るよう工夫しました。
完成したマップをご提案した際には、クライアント様から「ラミネートして部屋に貼ります」という嬉しいお言葉をいただきました。Webサイトの一部としてだけではなく、一つの作品として気に入っていただけたことが、とても印象に残っています。
チーム制作だからこそ得られた学び
今回の制作では、コーダーさんと夜遅くまで細かな仕様を確認しながら進めました。
デザインは見た目を作るだけではなく、「このレイアウトは実装するとどうなるか」「画面幅が変わったらどのように表示されるか」といった実装面まで考えて設計することの重要性を学びました。
また、コミュニケーションにおいても多くの気づきがありました。自分では理解している内容でも、相手には十分に伝わっていないことがあり、「分かっているつもり」で進めてしまう危険性を実感し、相手が迷わない伝え方を意識することの大切さを学びました。
今回の経験を通して、デザインの意図だけでなく、レスポンシブ時の挙動やレイアウトの考え方まで説明できること、そして相手の立場に立って分かりやすく伝えることの重要性を学びました。今後も、デザインとコミュニケーションの両面からチームに貢献できるデザイナーを目指していきたいと思います。